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行こうぜ、相棒
第8章 Walk Between Raindrops

往復のピストン運動でなく。
ただ、膣奥に熱くたぎったモノを、深々と。
それだけで、ふたりともがエクスタシーを迎えてしまう。身体が仰け反り、性器同士を深々と結合させ。身体はありえないくらい発熱し、視界も、音も途切れる。
ヤマギシのペニスからはほとばしる精液。それを貪欲に搾り取るエリの膣。
頭のなかには陶酔感だけがあり、あふれる快楽の奔流にふたりは飲み込まれる。
それは普段の絶頂感とは異なる回路で身体を駆け巡り、ふたりをどこか遠い世界へ連れて行くかのような錯覚を覚えさせる。
永遠にも思えるような一瞬が過ぎ去った後、ヤマギシは脱力し、エリにもたれかかる。
「重く…ない?」
エリもヤマギシの体重を受け止め、そのままベッドに受け流す。彼女は首を振って、負担がないことを伝える。
「スゴかったね…」
「……うん」
エリの言葉に、ただ頷くしかできないヤマギシ。
とても素敵なセックスだった。
心を預けられないのが本当に残念だ、とエリは思う。
「ねぇ、……あなたと会うの、もう終わりにしてもいい?」
ヤマギシの精液とペニスを膣に抱いたまま、エリはそう、告げた。

