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甘い時間は2人きりで
第8章 デート
「明日デートしよっか」
「えっ?」
翌朝、春人が出掛ける前にデートに誘われた。
「明日1日オフやから、茜さんとどっか行きたい」
「うん…でも」
「誰かに見られるかもって?大丈夫。人が少ない場所やから。お願い」
手を合わせて必死にお願いしてくる姿に、申し訳なく感じてしまう。
私だって、行きたくないわけじゃ無いよ…
「分かった…」
「ありがと。そんじゃ、行ってきます」
昨日同様キスをしてから出掛けて行った。
デート、すごい楽しみだって言えなかった、
春人から見たらお願いを聞いて嫌々ついて行くように見てたよね…
嫌々行くつもりは微塵も無いことを春人に知ってもらわないと。
ーーーーーーー
翌日、ワクワクした気持ちのまま、春人の車に乗り込む。
「その服可愛いね」
「こ、これね。昨日買ったの」
昨日時間がある内に、駅前の商業施設でお気に入りのブランドの服屋さんで購入した服を着てみた。
「持ってきたやつじゃなくて?」
「うん、デートに行くとは思ってなかったから。ちょっとでも着飾っておいた方が良いかなって…」