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甘い時間は2人きりで
第9章 年下彼氏の甘い看病
スープを飲み干して空になった容器を置いて、私の隣に座ってくれた。
「俺には遠慮せんといてよ…淋しいんやったら会いたいって言って。しんどいなら、俺が茜さんのとこに駆けつけて美味しいご飯作るし、癒してあげるから」
いつも優しく頭を撫でてくれる手が心地良くて、春人に身体を預ける。
「…小さい頃は風邪を引いても看病してくれる人なんて居なかった…大きくなって、風邪になると1人で居る空間に慣れちゃった。看病する人が居ても、移すのが申し訳無くて、自分から拒絶するようになってた…」
「うん…」
「でも…今日は春人が来てくれて凄く嬉しかった…病気になると誰かを拒絶してた心がほぐれていくような感じがして…ごめんね、追い出そうとして…」
「ええよ。その話を聞いて、今日は絶対茜さんを甘やかそうと決めたから。甘えるんやから、何でも言ってな?」
チュッ…
私の手を取って、指先に触れるだけのキスをした。
「口にしたいけど、今はこれで我慢…」