この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘い時間は2人きりで
第9章 年下彼氏の甘い看病
見終わったから、千代ちゃんに会議の結果を聞こうと思った。
[今電話いける?]
[はい、大丈夫です]
それを確認してから、千代ちゃんに電話を掛けた。
「長野です。今日はどうだった?…うん、良かった…千代ちゃんありがとね…熱はまだあるんだけど、休みの間に治すから…うん今度ランチご馳走させてね…うん、はーい…」
電話を終えると、お盆に色々乗せて春人が戻ってきた。
「電話?」
「うん、会社の子と。会議で使う資料を配ってもらったの。会議の結果を聞いて、お礼に今度ランチ行こうって約束したんだ」
「へー。はい、食後のリンゴ」
渡されたお皿には、すりおろしたリンゴが。
「ちっちゃい頃に風邪引いた時は、いつもオカンが出してくれたから」
ベッドの側に座って、春人はカップ麺を啜る。
「春人」
「ん、なに?」
「ありがとね、心配してくれて…」
少し驚いた顔をして、すぐに笑ってくれた。
「何言ってんの?彼女が風邪引いたら看病するの当たり前やん。茜さんは遠慮し過ぎなんよ」