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甘い時間は2人きりで
第9章 年下彼氏の甘い看病

見終わったから、千代ちゃんに会議の結果を聞こうと思った。

[今電話いける?]
[はい、大丈夫です]

それを確認してから、千代ちゃんに電話を掛けた。

「長野です。今日はどうだった?…うん、良かった…千代ちゃんありがとね…熱はまだあるんだけど、休みの間に治すから…うん今度ランチご馳走させてね…うん、はーい…」

電話を終えると、お盆に色々乗せて春人が戻ってきた。

「電話?」
「うん、会社の子と。会議で使う資料を配ってもらったの。会議の結果を聞いて、お礼に今度ランチ行こうって約束したんだ」
「へー。はい、食後のリンゴ」

渡されたお皿には、すりおろしたリンゴが。

「ちっちゃい頃に風邪引いた時は、いつもオカンが出してくれたから」

ベッドの側に座って、春人はカップ麺を啜る。

「春人」
「ん、なに?」
「ありがとね、心配してくれて…」

少し驚いた顔をして、すぐに笑ってくれた。

「何言ってんの?彼女が風邪引いたら看病するの当たり前やん。茜さんは遠慮し過ぎなんよ」



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