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甘い時間は2人きりで
第11章 同窓会

「もう少しでご飯できるよ」
「うん。お皿と箸出しとくわ」

今週末は私に用事が出来て春人と会えなくなるので、私の家で食事をすることにした。
その用事とは、高校の同窓会。
久しぶりにクラスメートに会いたかったので、私も参加することにした。

料理を机に並べていると、神妙な面持ちの春人に手を握られた。

「…茜さん、やっぱり同窓会に行かんといてよ…」
「また!?」
「お願いやから…他の男に心持って行かれたら死んじゃう…」
「いやいや、春人が居るのに他の人になびかないって…」
「……」

同窓会が近くなり、春人から「行かないで」とお願いされる。
理由が単なる嫉妬だけど…

もう出席するって返事したのに、行かないっていうのは無理な話。

「じゃあ、終わったら迎えに行くから連絡して」
「ごめん、同窓会終わったら実家に泊まるから」
「……」
「はい、この話は終わり。冷めちゃうから食べよ」

春人も納得してくれたのか、唐揚げを「美味しい」と連呼しながら美味しそうに食べてくれた。



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