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甘い時間は2人きりで
第12章 仲直り?
「まぁ、何して欲しいかは最終的に本人に聞くのが1番だよ」
「そっか、ありがとう空くん」
春人本人に要望を聞くのは少し怖いような気がするけど…
「その代わり、来週も来るから、一緒にランチに行ってくれる?」
「うん」
その「怖いような気」が当たってしまうとは思っていなかった…
ーーーーーーー
金曜日、仕事を何とか終えて、春人のマンションにやってきた。
息を大きく吐いて気合いを入れ、玄関のノブをひねった。
「わん!」
「わたげちゃん、久しぶりだね!」
出迎えてくれたのは、わたげちゃんと…
「茜さん、おかえりー」
「…ただいま」
わたげちゃんを夢中でナデナデする。
それを見て少しむくれる春人。
「…いいな、わたげは。俺には無し?」
「…あるよ」
小さく手招きするとニコニコしながら、近づいてきた。
「何?」
「…頭下げて」
少しかかんで、私の目線くらいにしてくれた。
目と鼻の先に来たところで顔に手を添える。
「何やろ?頭撫でてくれる…」
チュッ
少し背伸びをして、自分から春人にキスをしに行った。