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甘い時間は2人きりで
第14章 秘密の一室
「大橋さん達、可哀想…」
「はっ!?」
思わず漏れた本音に、キーを持ったまま春人がこちらを見た。
「だって、春人は涼介さん達のこと信用してないんでしょ?メンバーなのに?」
「そんなこと無いよ!」
「ある!それに私のことも信用してないんでしょ?嫉妬するってことは……私は凄い春人のこと想ってるのに…」
大事なことを言おうとしてたのに、最後の方は恥ずかしくて小声になってしまった。
でも、春人にはきちんと届いたみたい。
「…ごめん、大人げなかった。自分のちっぽけなプライドのせいで、メンバーに嫉妬するのは違うよな…」
「……」
「ちゃんと分かってるよ。メンバーの気遣いも、茜さんのことも」
「後で謝る?」
「…うーん、アイツら俺の態度見て面白がってたやろ?」
小さく頷くと春人は苦笑いをして、「帰りにアイツらの好きなアイスは買って行こっかな?」と言った。
「…でも、プライベートで、俺抜きで涼介達と会わんといてな。俺、心配になるから」
「会わないよ、大丈夫」