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甘い時間は2人きりで
第14章 秘密の一室
「はぁ…やっと抱き締められる…」
「春人…」
「んー、茜さん!好き!」
さっきまでの不機嫌な状態はどうしたの!?
甘えたモードに入って、顔のあちこちにキスをされる。
「ん、はる…ダメ…」
「ダメやない…もっと…」
「ち、違う。下、着いたから…」
車に乗り込むと、春人に後頭部を掴まれて、強めに引き寄せられた。
「なっ、んっ!」
「んっ…はっ」
唇が重なるとすぐに舌が唇をこじ開けて、口内を激しく掻き回される。
気持ち良さで頭がボーッとしてくると、唇を離された。春人は唇から垂れた唾液を指先でゆっくりと拭った。
「…ムカつく」
「えっ…?」
「俺の前で、メンバーと仲良くして…」
なに、嫉妬!?
2人とも優しくて、春人がいなかったから気遣って話を振ってくれたり、ゲームに誘ってくれただけのに!
「だったら、春人も入ってくれば良かったじゃん!」
「アカン!…茜さんの傍でデレデレしてるの見られたら、アイツらにイジられるもん」
「…だからゲームやってても入って来なかったんだ」
自分のイメージを守るために、私に近づかなかったくせに、勝手に嫉妬して…
なんか…小っちゃい。