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甘い時間は2人きりで
第15章 オフな1日
「なんや、わたげ?」
「くぅーん」
「欲しいんか?…アカンよ。ワンちゃんが食べてええヤツちゃう」
「(´-ω-` )」
拗ねたのか尻尾が垂れたままケージに入って、クッションに埋もれた。
いや、そんな不機嫌にならんでも…
……そういや、アレがあったはず…
「……あった!」
寝室のクローゼットから出したのは、かき氷機。
ライブの打ち上げでビンゴ大会をした時に、俺が当てた景品で、使う機会が無かったのでずっと眠っていた物。
氷を容量の半分くらいまで入れ、上から押し当ててハンドルを回す。
ゴリゴリゴリ……
…力要るけど、削るの結構楽しいやん。
ワンちゃんにシロップは身体に悪いやろうな…
代わりに、摩り下ろしたリンゴかけたるか。
「わたげ、これ食べろ」
皿に盛られた得体の知れないものに、匂いを嗅いで、そっとひと舐めした。
美味しいのか、ペロペロ舐め出した。
「美味しいか。でも食べ過ぎて腹壊したらアカンで」