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甘い時間は2人きりで
第3章 酔って愛して

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ラジオ番組の出演も終わり、家で料理をしながら彼女が来るのを待つ。

「7時か、そろそろかな…」

ピンポーン…

来た来た

「いらっしゃーい」
「…お邪魔します」

疲れているのか、声に元気が無い。

「はい」
「?」

茜さんの荷物を預かろうと手を伸ばせば、キョトンとした顔をしている。

「荷物持つよ」
「えっ、悪いよ」
「疲れてるやろ?」
「大丈夫だから」
「んー…」

茜さんは1人で何でもこなせるからか、あまり人に頼り慣れてない。
俺くらい頼ってくれてもええのに…彼氏やのに。

「ごめんね、ご飯用意してもらって」
「いいよ。あとは温めるだけやし」
「…春人って料理する時ってエプロンするんだね?」
「うん」

いつもお気に入りの黒いエプロンを着けて料理をしている。
チラチラ見てるけど、変な格好なんかな?

「…似合ってるね、かっこいい」

そう言うと、頰を赤くして俯いた。
恥ずかしがってる?

…えー、何その反応。
めっちゃ可愛いんやけど…


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