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甘い時間は2人きりで
第16章 甘い蜜

「あっ…んっ」

クチュクチュ…

「あっ、はる、と…イッ…んん!」


「はぁ…はぁ…」

…我慢出来ずに1人でしちゃった…
Blue Eyesの新曲で春人の声が色っぽかったから、雑誌を片手に、曲を聴きながら自分で触ってしまった…

「また欲求不満なのかな…」

夏フェスももう数えるくらいの出演数だけど、11月にアルバムを発売するから、今はレコーディングで忙しくしてる彼…

会う時間はあっても、触れ合いは手を繋いだり、キスをする程度。
ようやく、明日は久しぶりに春人とゆっくり過ごせるから楽しみだなー。

「ふぅ…」

甘い余韻がまだ残る身体を起こして、乱れたパジャマを着直す。
ティッシュで拭おうとしたら、濡れた指先に目が行った。

『甘いね…』
「……」

ペロッ…

…美味しくない!
全然甘くない!!

舐めてもらうのは凄く気持ち良いけど…
もしかして…春人は無理して舐めてたんじゃ!?
雑誌で、『舐めるのはあまり好きじゃない』って回答もあったし…

「あああ…」




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