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甘い時間は2人きりで
第17章 お祝い
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「22日予定空けといてな。美味しいモン食べに行こ!」
春人からそう言われたのは15日。
それから1週間、プチ旅行に行けないモヤモヤが消えて、ワクワクした気持ちで過ごしていた。
私って予定が入ると、すぐ浮ついちゃうのよね…
その後も、ラインでやり取りをしてると、『絶対空けといてな』と念を押してきた。
「もう、金曜日は春人のために空けてあるって…」
美味しいものか…
メンバーとよく行くお店に連れてってくれるとか…?
なんて、お店のことを想像しながら仕事を終えて、駅前で春人を待つ。
駅前の駐車スペースの端に春人の車が停まった。
周りに知り合いが居ないか確認してから乗り込んだ。
「ごめん、待った?」
「ううん、だいじょ…!?」
隣に目をやると、春人の格好にびっくりした。
「な、何その格好!?」
「やっぱり変、かな?」
「いやいや…」
春人の格好は普段のオシャレな服じゃなくて、ピシッとしたスーツを着ていたから…
ていうか、普段よりカッコよさと色気が倍増してる…
ヤバい、スーツ似合いすぎ…