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甘い時間は2人きりで
第17章 お祝い
余裕そうな顔を見て、胸が少しチクっとした。
「慣れてるね…誰かと来たことある…とか?」
僅かに芽生えた嫉妬を春人にぶつかると、いつもの笑顔を向けてくれた。
「ふふっ、そんなことないよ。フレンチに連れて来たのは、茜さんが初めてやで」
「ほ、本当に…?余裕そうだけど…」
「余裕そうに見える?俺もめっちゃ緊張してるよ…アホな事しやんように、エスコートの仕方とか勉強したし…」
要らない嫉妬心を持った自分が情けなくなった。
春人と付き合ってた女性に嫉妬なんかして…
「ごめんなさい…変なこと言って」
「ええよ。茜さんに嫉妬してもらうの大歓迎やから」
「お待たせいたしました」
ウェイターさんがワインを注いでくれて、グラスを持ち上げた。
「今日もお疲れ様。乾杯」
「乾杯!」
カチッ…
「…ぷはぁ、美味しい」
「そうやね…」
アレ!?
春人もワイン飲んでるけど、車どうするんだろ!?