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甘い時間は2人きりで
第17章 お祝い
差し出した手を優しく握ると、恋人繋ぎにしてくれた。
人が居るところで繋いだの初めて。
恥ずかしいような、嬉しいような気持ちで、胸がくすぐったくなった。
ふと鏡に映った自分の姿に少し落ち込む。
春人のスーツに比べると、くたびれたように見えたから…
「…高いホテルに来るんだったら、もうちょっと綺麗なスーツにしとけば良かった…」
「そんなことないよ。すっごい綺麗やで」
「…!!」
オシャレなホテルで囁かれる甘い言葉…
春人が大人っぽくて、かっこよ過ぎ!!
いつもの春人と違うから、ドキドキし過ぎて心臓破裂しそう!
エレベーターで昇った先には、都内の夜景を一望出来るフレンチレストラン。
あまりの豪華な造りに、身体がガチガチになる程緊張が高まっていた。
高級フレンチの圧力に押される私をよそに、春人はテキパキと注文していく。
「ワインとシャンパンどっちにする?」
「えっ、ワ、ワインで…」
「それでお願いします」
「かしこまりました」