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甘い時間は2人きりで
第17章 お祝い

チュッ

「ひゃっ!」
「ははっ、ええ反応」

頰にキスをしただけなのに、見えないから過敏に反応しちゃった。

そういえば風邪を引いた時も目隠ししてたけど、アレはタオルを被せただけだから、緊張感とか怖さも余り無かった。
でも今は、目隠しに加えて手首を拘束されてるから、自由が効かない。

「ふふっ…」

なんか楽しそうに笑ってるし…
こ、これから私、どうなるの…!?

フゥ…

「あっ!」

今度は耳!?

「見えやんから、凄い敏感になってるね」
「や、やだ…」
「その分感度も上がってるから…こうやって」
「…!」

半開きの唇をツーっとなぞられた。
唇からピリピリしたものが走り、身体が竦む。

なんで…
普通に触られてるだけなのに…
撫でてるだけなのに…

「あ、ああ…」

反応したくないのに、反応しちゃう!

「アルコール入ったから、エッチな気持ちに拍車掛けたかもね」
「も、外して…」
「これ以上したら、どうなるんかな…?」

聞いてない!
文句を言おうとした瞬間、唇に柔らかいものが触れた。

このふっくらしたものは、春人の唇…




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