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甘い時間は2人きりで
第3章 酔って愛して

「あっ…」

開始20分で画面に映るのは、男女のベッドシーン。
この映画はベッドシーンが結構あるんよな。
しかも濃厚なのが。

「……」

ベッドシーンが映し出されると、途端に口数が少なくなった。

「こ、こういうのも…作曲に繋がるの…?」
「まぁね。歌詞は書いたことないけど、いつか男女の欲望とか、セックスについて書いてみたい、かも…」

彼氏とベッドシーンを見る空気に耐えられないのか、ワインを飲むペースが速くなった。
最初のベッドシーンが終わればペースは落ちたが、次のベッドシーンでまたペースが上がった。

ーーーーーー

「うー、ん…」

映画の中盤でかなりワインを飲んだ彼女。
その結果、ぐでんぐでんに酔っ払った。
前は半分飲んでも酔ってなかったのに、今回は酔った。

「大丈夫?」
「ん…」

力の無い返事が返ってきたので、テレビを消して寝室に運ぶことにした。

「わたげ、おやすみ」

3回目となると、わたげも分かったのか着いてこなくなった。
わたげごめんな。
わたげも茜さんと寝たいよな。
でも、わたげに俺らのベッドシーンは見せたくないねん…


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