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甘い時間は2人きりで
第18章 社員旅行
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「先輩どうしたんですか!?顔真っ赤ですよ!」
「のぼせちゃった」
「大丈夫ですか?」
「うん」
ミネラルウォーターを飲みながら、座椅子にもたれ掛かった。
「あ、ビーマガとROCK JAPAN。ここで見ても良い?」
「どうぞ」
「ありがとう」
「千代ちゃんもお風呂入っておいでよ。気持ち良かったよー。熱かったけど」
千代ちゃんが出て行った後、斎藤さんが小声で話し掛けてきた。
「ねぇ、渡辺さんと南くんって、付き合わないのかな?」
「なんで?」
「だって、お似合いでしょ?2人ともゲーム好きだし、よく話も盛り上がってるじゃない?」
確かに私もお似合いだと思う。
けど、最終的に付き合うかは本人達の問題だし…
それに…
「……」
「どしたの?黙っちゃって」
「ううん、何でもないよ」
「そう?じゃあ私も部屋に戻るわ。また会場でね」
「うん、ありがとうね」
斎藤さんを送り出してから、すぐ部屋に戻って、雑誌に載ってある春人の写真をじっくりと眺めた。
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