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甘い時間は2人きりで
第19章 混浴露天風呂

ブー、ブー…

「ん…」

11時にタイマーセットしていたスマホが、時間を知らせた。
ちょっと寝たから、酔いも覚めたな…

隣でぐっすり眠る千代ちゃん。
黙って出て行くわけにもいかないので、メモを残していく。

[寝付けないので、眠気が来るまで旅館内を散策して来ます]

…こんな時間に散策は変かな?

ーーーーーーー

ゲームコーナーの筐体の前で、春人は座っていた。

「来てくれてありがとう」
「う、うん…」
「ごめん、あと2分待って」

画面を見つめ、筐体のボタンをパチパチ押していく。

「さっき出来やんかったから、やりたくなっちゃって…」
「うん、いいよ」


「はー、終わった。じゃ、行こっか?」

そう言って、手を引っ張られる。

「えっ、どこ行くの?」
「ん?2人きりになれる場所」

意味深な笑顔を向けられ、連れて来られた先はお風呂の一つ。

「今からお風呂入るの!?」
「うん。このお風呂混浴なんやって」

こ、混浴!?
混浴があるなんて知らなかった!




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