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甘い時間は2人きりで
第19章 混浴露天風呂
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「それでは、発車の時間まで自由に散策してくださーい」
翌日、地元の海産市場でお土産を見ることに。
美味しそうな魚を見ていたら、千代ちゃんが遠慮がちに近寄ってきた。
「先輩」
「どうしたの?」
「あの…散策なんですけど、南くんと行っても良いですか?」
千代ちゃんの斜め後ろには南くんがスタンバイしていた。
「別に聞かなくてもいいじゃん。南くんと見ておいでよ」
「はい、じゃあ私、お土産コーナー見てくるね」
彼女のとこに行こうとする南くんを、急いでとっ捕まえた。
「南くん、何やったの?」
「別に…昨日沈んでるの見かけて、話してたら元気付けたいと思って…」
なんか、南くんの頰が赤くなってる。
「…俺だって、『何とか』って人には負けず劣らずいい男なんで」
「南くん…『何とか』じゃなくて、『山岡 春人』ね。千代ちゃん怒るよ?」
「あー、すんません…」
頭を掻きながら、千代ちゃんの元へ駆け寄って行った。
南くんって、千代ちゃんに気があるんだね…
千代ちゃんが元気だったのは、南くんのお陰だったんだ。
「……」
周りを見ると皆グループになって、色々見て回ってる…
…私、ぼっちじゃん!