この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘い時間は2人きりで
第20章 イメチェン
空くんは缶コーヒーを飲み干すと、私を見つめて来た。
「…やっぱりまだ茜ちゃんのこと好きだなー」
「え、い、いきなり何を…!?」
「いや。高校まではずっと一緒の幼馴染みだったでしょ?大学に入って初めて茜ちゃんと離れた時に寂しくなっちゃってさ…そこで茜ちゃんのこと好きだったんだーってようやく気付いたんだ」
もし、空くんから「好きだ」告白されていたら、何か変わっていたのかな?
でも、高校の頃に告白されてたら、同級生の女子達を敵に回してたかも…
「幼馴染みで近すぎると、異性として意識しないのかもね」
「そっかー。茜ちゃんは異性として意識してないのか…」
「うーん…ごめん」
「謝らなくてもいいよ。でも俺は茜ちゃんのこと好きだっていうの、忘れないでね。彼氏に泣かされたら俺のとこ来たらいいから」
それ、この前も聞きましたよ…
「蔵本、行くぞ」
「はい!そろそろ帰るみたい。また来るね」
「うん。ありがとうございました」