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甘い時間は2人きりで
第20章 イメチェン

空くんは缶コーヒーを飲み干すと、私を見つめて来た。

「…やっぱりまだ茜ちゃんのこと好きだなー」
「え、い、いきなり何を…!?」

「いや。高校まではずっと一緒の幼馴染みだったでしょ?大学に入って初めて茜ちゃんと離れた時に寂しくなっちゃってさ…そこで茜ちゃんのこと好きだったんだーってようやく気付いたんだ」

もし、空くんから「好きだ」告白されていたら、何か変わっていたのかな?
でも、高校の頃に告白されてたら、同級生の女子達を敵に回してたかも…

「幼馴染みで近すぎると、異性として意識しないのかもね」
「そっかー。茜ちゃんは異性として意識してないのか…」
「うーん…ごめん」
「謝らなくてもいいよ。でも俺は茜ちゃんのこと好きだっていうの、忘れないでね。彼氏に泣かされたら俺のとこ来たらいいから」

それ、この前も聞きましたよ…

「蔵本、行くぞ」
「はい!そろそろ帰るみたい。また来るね」
「うん。ありがとうございました」



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