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甘い時間は2人きりで
第22章 犯人
「でも…」
「それに、茜ちゃんって、いじめで学校に来られない子のためにノート作ったりしてたんだよ?近所の子と遊ぶ時も、誰も仲間外れにしなかった。近所では面倒見良かったよね。忘れちゃった?そんな人がいじめするわけ無いじゃん」
空くんの言葉が胸のつかえを取り除いていく。
空くんの優しさに、目尻に涙が溜まっていく。
「どう?わかった」
「うん…空くん、ごめんね」
「謝らなくていいよ。俺目線だけど、茜ちゃんはいじめとかしてなかったからね!」
涙を拭ってもらうと、空くんがニヤニヤし出した。
「茜ちゃん、俺に惚れた?」
「えっ?いやあの…」
「やっぱダメかー…」
「空くんの気持ちは嬉しいけど…ごめんね」
「俺が茜ちゃんのこと好きなだけだし…」と頭を掻いて横を向いた。
「それより、彼氏にはストーカーのこと言った?」
「…電話する前にあの人に押しかけられたから、言えなかったの。でも、美咲が連絡して病院に駆けつけてくれたの」