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甘い時間は2人きりで
第23章 久しぶりの2人の時間
3週間後、左腕と肋骨のヒビが治って、ようやく退院出来た。
後は、自宅療養をして右腕を治していくことに。
「はぁ…」
お盆休み以来の実家、自室で寛ぎながら入院中のことを思い出していた。
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あの後、警察が来て私に話を聞きつつ、男のことを教えてくれた。
やはり思っていた通り、犯人は私を奥さんだと勘違いしていたらしい。
あの日、一緒に帰っていた空くんのことを恋人だと思い、激昂して暴行に至ったと…
逮捕された際に、私と奥さんが別人だと言われ、ようやく気付いたらしい。
無関係の私を暴行したことについて、現在反省しているとのこと…
この件で1番怒っているのがお父さん…
「茜は勘違いで殺されそうになったのか!反省しているとしても許せん!!」
お母さんに宥められつつ、知り合いの弁護士さんと共に私の代わりに対応してくれている。
あと、犯人が捕まった事によって、私は怖い夢を見なくなった。
夜はグッスリ眠れるようになり、睡眠薬のお世話になる事も無くなった。