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甘い時間は2人きりで
第23章 久しぶりの2人の時間
浴室から出ると、新しいバスタオルを巻かれ、三面鏡の前で春人が髪を乾かしてくれる。
「ちょっと伸びた?」
「う、ん…」
「茜さんの髪って、触ってるだけでも気持ちええ…」
髪をとかすように、指先が耳を掠めてくる。
撫でるような動きが僅かに反応してしまう。
「終わったよ。ベッド行く?」
「ん…」
左手を差し出すと、手に取って浴室を後にした。
ツインベッドとテーブル、机だけのシンプルな寝室。
窓の下には、横浜の夜景が広がっている。
ベッドに寝かされ、上に春人が覆い被さった。
髪の毛から垂れる水滴が頰を濡らす。
「春人は乾かさなくていいの?」
「大丈夫。乾かしてる時間すらも惜しい…」
「でも、風邪引いちゃうよ」
「もし引いたら、俺の事あっためて?」
首筋に頬ずりして、顎から頰にキスをする。
「今日は茜さんのことトロトロにしたい…何も考えられやんくらい気持ち良くしたい」