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甘い時間は2人きりで
第23章 久しぶりの2人の時間

「何で不機嫌になってるん?」
「子どもみたいって思ったでしょ?」
「思ってないよ。茜さんもむし歯怖いんやって思っただけ」

歯磨きを終え、ベッドに潜り込んだ。

「今日はありがとう。まだ治ってないのに付き合ってくれて嬉しかったよ」
「ううん、私だって久しぶりに春人と2人きりで過ごせて楽しかった」

素直な気持ちを口にすると、春人は顔を赤く染めて口元を手で覆った。

「ホンマ、可愛すぎやって…」
「私は普通だけど…」

頰を軽く叩いて、真面目な表情になった。

「年明けてしばらくしたら、2人で旅行行こ?年内に連れてあげたかったけど、怪我したから無理になったやろ?近場になると思うけど…」
「近場でもいいよ。春人と一緒なら…」
「ありがと…近いうちに連れてく、約束な」
「うん、約束」

指切りの代わりに唇を重ねる。

「はっ…もう寝よか?久しぶりにエッチして疲れたやろ?」
「うん、春人…ギュッてして欲しいな…」
「ふふっ、ええよ」

右腕を避けて、包み込むように優しく抱き締めてくれる。

「おやすみ」
「おやすみ…」




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