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第26章 クリスマス

はぁ…本当にどうしよう…
お父さんに何が喜ばれるか聞いとけば良かった…

「よし、私が付いて行ってあげるから、山岡くんへのプレゼント探そ？アドバイスとか出来るかも」
「美咲が？」
「あのね、私にもプレゼントする相手は居るんだよ？ほら行くよ」

美咲の車に乗って、ショッピングモールへ。

「服は山岡くんのセンスとか、お気に入りがあるはずだから、アクセサリー系でいこう」

男性向けのブランド店やアクセサリーショップを一通り見て回る。
悩みながら見て回ってると、あるお店で足が止まった。

「何か気になるものあった？」
「…財布はどうかなって。春人の財布ちょっとボロボロだったから」
「茜が良いって思うんなら良いんじゃない？」

春人はよくポケットに財布を入れてるから、薄めの財布が良いよね。
チェーンが付いたジャラジャラした物じゃなくて、シックな大人の…

「この黒の財布にする！」
「大丈夫？ちょっと高いけど？」
「大丈夫…多分…」