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第26章 クリスマス

長年住んでいた場所を離れるのは寂しいけど、自分の身を守る為だから仕方ない…

「…暗い話じゃなくてさ、クリスマスよ！山岡くんと過ごすんでしょ？」
「クリスマスね…」
「…どうしたの？いきなりトーンダウンして」
「美咲！どうしよう！私、まだ春人へのプレゼント決まってないのー」

イブの日は春人はフェスに出るため、一緒に過ごせない。
翌日のクリスマスは夕方から仕事が無いから、一緒に過ごせる。

それを春人から告げられて1週間、未だに春人に渡すプレゼントで悩んでいる。

服はいっぱいオシャレなの持ってるし…
アクセサリーとか？
でも、普段から凄くお世話になってるから、お高い物をプレゼントしたいな…

「茜が選んだものなら何でも喜びそうだけど…」
「『何でも』が1番難しいんだってー！春人って私服だからそれに合うものがな…」

「山岡くんの私服ってどんな感じ？」
「雑誌に載ってるやつ基本私服だよ」
「ええっ!?スタイリストが見繕ったやつじゃないの!?」