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甘い時間は2人きりで
第26章 クリスマス
歯切れの悪い返事に、春人も何か察したみたいで、不敵な笑みを浮かべた。
恥ずかしくなって、思わず顔を伏せた。
「やったら仕方ないね。先に入って。俺が風呂から出てくるまでに準備しといてや」
「う、うん…」
顔が熱いまま、春人の横をすり抜けて浴室に向かった。
ーーーーーーー
「…これ本当に着ないとダメ?」
『当たり前でしょ!せっかくのクリスマスなんだから、山岡くんと盛り上がらないと!』
お風呂上がり、「アレ」を前にして迷いが出てしまい、美咲に電話をしてしまった。
『それに今年最後のお泊まりなんでしょ?諦めて入れてソレ着なさい』
「んー…分かりました」
「茜さん出たでー」
「うわっ!?」
いきなり後ろから春人に抱きつかれて、身体が飛び上がるくらいビックリした。
「準備出来た?」
「ご、ごめん、まだなんだ…」
「じゃあ、準備出来たら声掛けて」
「う、うん」
『山岡くんも待ってくれてるんだから。じゃないと、茜の酔っ払った時の写真、山岡くんに送るからね』
「…それは送らないでー」
『ソレを着るより、写真の方が恥ずかしいのね…』