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甘い時間は2人きりで
第26章 クリスマス

ケーキを食べ終わってからも、ソファに移動してテレビを観ながらワインを楽しむ。
いい感じに酔いが回ってくると、肩を抱き寄せられた。

「俺って結構欲張りやから、茜さんからもっとプレゼント欲しいな」
「ん…」

顔を寄せて、私からキスをして舌を差し込む。
先ほどは恥ずかしさが勝って出来なかった大人のキスも、ほろ酔いの今なら大胆に出来た。

始めはリードしていたけど、春人に押され気味になって、倒れ込んでソファに沈んだ。

「ベッド行く?」
「あ、えっと…先にお風呂行きたい」
「うん。じゃあ一緒に…」

頷きそうになったが、「アレ」を思い出して、慌てて断った。

「き、今日は別々で…」
「えー、今年最後のお泊まりやのに?」

春人は明日からもフェスに出演し、それが終わると兵庫の実家で年を越す。
だから、春人とお泊まりをするのが今年最後となる。

しばらく会えないから、一緒に入りたいけど…

「うん、ごめんね。アレが始まったわけじゃないけど…」
「…ふーん。そっか、茜さんも準備があるから?」



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