この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘い時間は2人きりで
第26章 クリスマス
ケーキを食べ終わってからも、ソファに移動してテレビを観ながらワインを楽しむ。
いい感じに酔いが回ってくると、肩を抱き寄せられた。
「俺って結構欲張りやから、茜さんからもっとプレゼント欲しいな」
「ん…」
顔を寄せて、私からキスをして舌を差し込む。
先ほどは恥ずかしさが勝って出来なかった大人のキスも、ほろ酔いの今なら大胆に出来た。
始めはリードしていたけど、春人に押され気味になって、倒れ込んでソファに沈んだ。
「ベッド行く?」
「あ、えっと…先にお風呂行きたい」
「うん。じゃあ一緒に…」
頷きそうになったが、「アレ」を思い出して、慌てて断った。
「き、今日は別々で…」
「えー、今年最後のお泊まりやのに?」
春人は明日からもフェスに出演し、それが終わると兵庫の実家で年を越す。
だから、春人とお泊まりをするのが今年最後となる。
しばらく会えないから、一緒に入りたいけど…
「うん、ごめんね。アレが始まったわけじゃないけど…」
「…ふーん。そっか、茜さんも準備があるから?」