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甘い時間は2人きりで
第28章 新居へ引っ越し
「はぁ…」
年明けようやく仕事復帰が出来たけど、仕事が溜まりに溜まっていて、必死に消化しているところ。
復帰初日は緊張して出社したが、部署の皆さんは「お帰り」って迎えてくれた。
噂や変な事を言われたりしなくて良かった…
疲れたな…
部屋の前に着くと、明かりが点いていた。
この部屋に入れるのは1人だけ…
ガチャッ
「おかえりー、お疲れ様」
「ただいま」
扉を開けると、春人が顔を覗かせた。
部屋にはカレーのいい匂いが漂っていた。
「茜さん忙しくて俺の家来られへんから、俺が来ちゃった。迷惑じゃない?」
「そんなわけないよ、顔見たかったから嬉しい。ごめんね、会いに行けなくて…」
休日も溜まった仕事を少しでも消化しているので、年が明けてから春人の家に行ったのは1回だけ。
彼氏の家に持ち込んでまで仕事をするのは、私は嫌だった。
「俺ん家で仕事してもええのに」
「春人と居たら、集中力が途切れて仕事出来ないと思ったから…」
「そうやな…俺も茜さんの仕事の邪魔したくないし…」