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甘い時間は2人きりで
第30章 春人の異変
「ウッ、ウウン、ケホッ…」
最近喉の調子が良くない…
高音が出しにくい。
金曜から先輩バンドとの対バンがあんのに、先輩の面子を潰さんようにしなや…
「春人、そろそろ寝ないと」
「うん…」
「週末ライブやるんでしょ?喉を整えておかないと」
「うん…」
「春人聞いてる?」
「あ、うん。聞いてるで。ありがと」
隣で心配してくれる彼女が可愛くて、後ろから抱き締める。
そのままベッドまで運んで、小さい唇を気の済むまで吸い続けた。
「はぁっ…ダメ…」
「そんな顔で言われても止まらんよ」
その日もたっぷり彼女の身体を堪能し、一緒に深く溶けた。
この人が居れば、俺は大丈夫やから…
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金曜日、山梨のライブハウスで先輩バンド「雷神」との対バンライブの最終調整を行なっていた。
雷神はデビュー仕立ての俺らを可愛がってくれた先輩バンドの1つで、俺らが対バンツアーをする際、よく相手をしてくれた。
今回デビュー10周年を迎え、雷神に縁のあるバンドやアーティストと対バンツアーをする事になり、有難いことにBlue Eyesを呼んでくれた。