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甘い時間は2人きりで
第30章 春人の異変

「お前らー、リハはどうだー?」

ボーカルのダイさんが俺らの様子を見に来てくれた。
強面やけど、後輩の面倒を見てくれるめっちゃ良い先輩の1人で、プライベートでもお世話になっている。

「「お疲れ様です」」
「お前らと一緒にライブすんの久々だから、俺らも楽しみにしてっぞ!」
「ありがとうござ…ウウン…」

お礼を言おうとしたら、喉にまた違和感を感じた。

「何だ、調子悪いのか?」
「はい喉がちょっと…すんません…」
「ハル、あんま無理すんなよ」
「…はい」

ダイさんに気遣わせてしもたな…
普段からいっぱい世話になってるんやから、ここで良いライブしやな…

ーーーーーーー

ライブ開始直前、バックステージで円陣を組む。

光「さあ、今回は我らが先輩、雷神の記念すべき10周年ツアーの初日となってます。ここから続いていくツアーにおいて、スタートダッシュを切れるよう僕達も最高のライブをしていきましょう!
あまり無理をせずに…行くぞー!!」

「「しゃあ!!」」




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