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甘い時間は2人きりで
第4章 気持ちよくなって:勉強編
「な、に!?」
「あんた、見かけによらず男を翻弄するのが上手いみたいだなぁ…」
力任せに身体を振り向かせられると、怒りで顔を歪める伊藤さんがこちらを睨んでいた。
「『元彼のことが忘れられない』とか寂しそうに言いやがって、それで諦めたのになんだ!『彼氏』って」
「ごめんなさい…私、全然気付かなくて。それに彼氏は…」
「嘘つけ!どうせ陰で笑ってたんだろ!?その『彼氏』と」
「や、痛…」
手首を強い力で掴まれ、痛みで顔をしかめる。
他の人は皆ほろ酔い状態なので、こちらにまだ気付いていない。
「俺の気持ち踏みにじりやがって」
「い、痛い…」
「会社でも教わるよなー?『嘘じゃなくて、真実を報告しろ』って」
「ちょ、やだ!だれ…」
「うるさいなー」
一瞬何が起こったのか理解出来なかった。
唇に柔らかいものが触れ、それが唇だとすぐ気付かなかった。
「……うっ!」
唇を舐められた瞬間、嫌悪感が一気に湧き上がり、もう一方の手を思いっきり振り回した。
ガッ
「うごっ!」