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甘い時間は2人きりで
第4章 気持ちよくなって:勉強編
総務課の男性社員が隣に座って、色んな料理を取ってくれる。
取ってくれるのは有難いけど、合コンじゃないんだから…
ニヤニヤしてる周りの視線も痛いし…
困っていると、少し離れた所で課長たちと飲んでいた千代ちゃんが声を上げた。
「あー、ダメですよー、ちょっかい出したら。先輩には『彼氏』が居るんですからー」
酔った千代ちゃんの爆弾発言に場が一瞬で静まり返った。
「え!長野さん!元彼のこと引きずってるんじゃ…」
「え、あ…」
「贈り物をくれる素敵な人が居るんですよー。ね、先輩?」
「ち、千代ちゃん…」
「彼氏居る」って一言も言ってないよね!
なんで「好きな人が居る」から「彼氏居る」って脳内変換されるんだ!?
「彼氏は居ない」ことを強調して皆を無理やり納得させたけど、余計怪しまれたかな?
ーーーーーーー
「今日は以上でーす。お疲れ様でしたー」
疲れた…
ようやく終わった…
後半は質問責めにされて、すごい居心地が悪かった…
春人のこと隠してるから仕方ないんだけどね。
少し離れたところで春人に連絡しようとしたら、後ろから強い力で肩を掴まれた。