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甘い時間は2人きりで
第30章 春人の異変

休みの間は兵庫の実家に帰ったり、楽曲制作に充てるそう。

「サイトに載せる活動休止の文は考えた?」
「うん。打ち上げの最中そればっかり考えてた。余計な事書かずに、シンプルに書こうと思う」

リラックスした春人を見てホッとしたからか、瞼が重くなってきた。
春人の温もりもあるかも…

「今日の春人カッコ良かったよ。またライブ観られるの楽しみにしてるから」
「ありがとう。今日は来てくれて嬉しかったで。おやすみ」
「おやすみ…」

ーーーーーーー

翌週の仕事終わり、いつものように我が家に帰ると、部屋から明かりが漏れている。
来てるな…

「ただいま」
「おかえり。遅かったな」
「残業してたんだ」

エプロンを着けた春人がお出迎えしてくれた。
奥からはトマトのいい匂いが…

「ちょっと寒かったから、トマト鍋にしてみたんよ。茜さんトマト苦手?」
「ううん。ありがとう、ご飯用意してくれて」
「ええよ、俺が勝手にしてるだけやから」



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