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甘い時間は2人きりで
第30章 春人の異変
「休みになったら、わたげちゃんと過ごせる時間が増えるね」
「ホンマやな。わたげにはいつも寂しい思いさせてるから、ペットOKのホテルでも探してゆっくりしよっかな?」
レコーディングが忙しいものの、時間があればすぐ私のマンションに遊びに来てくれる。
私が行かないといけないんだけど、私も最近忙しくて、つい春人に甘えてしまう。
「出来たでー」
「いただきまーす…美味しい!春人の手作り!?」
「いや、これ味研のスープやねん。結構美味いな」
食べ進めていると、春人が思い出したように手を叩いた。
「そうや、この前言ってたプレゼント、持ってきたから」
「プレゼント?」
「ほら、ライブの時に励ましてもらったから…」
「あー…」
「食べ終わってから渡すね」
「その前に私も…」
そう言って、ラッピングした可愛い小箱を渡した。
「俺に?何やろ…」
「早いけど、バレンタインのチョコ…」
「おー!」