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甘い時間は2人きりで
第31章 エピローグ
私は朝からソワソワしていた。
「先輩どうしたんですか?」
「い、いや何でもない…」
今日は春人が退院してから初めて会う日。
手術が成功したことは琴音さんから聞いてるけど、本人に会うまで安心出来ない…
もうソワソワしてても仕方ない、春人のために美味しいもの作ってあげよ!
気合いで早めに仕事を終わらせると、近くのスーパーで食材を購入して、マンションに向かった。
「買い過ぎちゃったな…お邪魔しまーす」
「くぅーん」
「あー、わたげちゃん」
玄関にはいつものようにわたげちゃんが可愛くお出迎えしてくれた。
トリミングをしてもらったのか、毛がフサフサしてる。
「春人は?」
リビングまで向かうと、春人はソファで眠りこけてた。
人が心配してたのに、呑気だなぁ…
イタズラしようと、鼻を摘んで息を止めてやった。
「……んんっ!」
ガバッ
「あ、起きた」
「もー、いきなり何すんねん」
「もう夜…アレ?」