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甘い時間は2人きりで
第31章 エピローグ
今春人喋った!?
「声出してもいいの!?」
「うん、5日くらいは声出したらアカンかったけど」
「…治ったんだ」
「うん。心配掛けてごめんね」
涙を堪えながら、春人に抱きついた。
「私こそごめんね。忙しかったから1日しかお見舞い行けなくて」
「ええよ。来てくれてめっちゃ嬉しかったで。今日は会えるから、頑張って仕事終わらせて来たんやろ?お疲れ様」
頭を撫でられて、その手の暖かさと優しさに涙が溢れた。
「良かった…これでまた歌えるようになるの?」
「うん。1ヶ月程は療養する必要があるけど」
「そっか」
「…療養中は自由な時間が増えるから、2人の時間もいっぱい持てるよ。もっとデートとか旅行したりしよ?」
今まではデートやお泊まりは遠慮しがちだったけど、時間のある今こそ出来ることがあるよね。
我慢せずに、春人に伝えないと…
「したい」
「俺も。茜さんといっぱいイチャつきたいし」
「もちろん、周りにバレない範囲でね」
「はいはい」