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甘い時間は2人きりで
第5章 気持ちよくなって:爆発編
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「本当に、申し訳ありませんでした!!」
「……」
取引先でのミス以外で初めてこんなに謝ってる人初めて見た…
あの夜から『心ここに在らず』な状態が続き、ボーッとしながらもなんとか仕事が出来ている。
必死で頭を下げている伊藤さんにもボーッとした対応をしてしまっている。
「伊藤さん、頭上げてください」
「…しかし」
「元はと言えば私のせいですから…私が本当のことを述べていれば…」
「では…彼氏は本当に…」
その言葉に小さく頷いた。
嘘を付いても仕方ないと思ったから。
「そう、でしたか…」
「本当にすいません!!」
今度は私が深々と頭を下げた。
「長野さん!?頭を上げてくださいよ」
「でも…私のせいで伊藤さん…」
「大丈夫ですよ。酒に酔っ払うと誰かに絡んでしまうんです。こればっかりは自分の責任です」
自嘲気味にそう言うと、苦笑いをしながら頭を掻いた。
「でも…長野さんを傷つけてしまった…」
「私は大丈夫です!それにあの時のことを聞かれても『軽く絡まれただけで何も無かった』と言います!」