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花菱落つ
第5章 裏切り
「同盟など永遠のものではないことは自明の理。わしが破らなくても、いずれは誰かが破るであろう。義元が死んで家中が混乱している今が駿河を攻略する好機なのじゃ」

 桶狭間で今川はまさかの敗戦を喫し、義元が織田信長に討たれた。義元の死を受け嫡男氏真は懸命に家臣を取り纏めようとはするものの、「海道一の弓取り」と呼ばれ絶大な求心力を有した義元の後を継ぐには少々力不足の感が否めなかった。信玄はそこにつけこもうとしているのだ。

「とにかく私は反対です」
「黙れ、子童(こわっぱ)。武田家の当主はこの信玄。否やとは言わさぬ」
「くっ……」

 義信は立ち上がり、信玄に背を向け部屋を出た。虎昌をはじめ義信に近しい家臣数名が後に続いた。義信は信玄の嫡男ではあるが、逆に言うと嫡男でしかない。駿河攻めを制止する力は義信にはなかった。
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