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『コミックサイトで逢いましょう』―番外編―
第2章 【第二部】 kiss・きす・キッス!
バレルのが少しでも遅くあって欲しいと願うのは、モトミと同じような立場に立つ人間なら、誰しも同じように考えるだろう。
まぁ、同じような立場に立つことはそうそうないとは思うけど。
出来ることなら一生バレないでもらいたいが…。
それは無理だ(泣)。
「じゃ、商談成立。今日一日、好きなときに、モトミにキス出来る権利をgetな!」
だから、こいつと出掛けるのは嫌だったんだ。
…と言うか、こいつとの待ち合わせにだけは遅刻したくなかったんだ。
渋谷で散々買い物に引き回された挙げ句、”良い天気だから”と、散歩と称して代々木公園まで歩かされる。
散歩の限度を優に超えてるだろが!
どういうわけか、耿輔はあんな(と言うと職業蔑視か)カロリー消費が少なそうなインドアなバイト(の域を超えてるかもしれない)をしている割りに、持久力が高かった。(←これは、モトミのsex経験値が低い故の理解)
長年、陸上をやっていた俺が感心するのだから相当なものだ。