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『コミックサイトで逢いましょう』―番外編―
第2章 【第二部】 kiss・きす・キッス!
恋人でもない俺を拘束するのはよせ。
「ンな事、勝手に決めるなよ。俺にだって拒否する権利くらい…」
言い終わる前に信号が青に変わって、俺は手を引かれるままに反対側へ連れて行かれる。渡りきったところで俺の方を振り返ると、耿輔はニヤッと笑った。
明らかに良からぬ事を企んでいる顔。
「写真可愛かったよね」
「…うっ……卑怯者!」
その一言で、俺は本日のペナルティを受け入れざるを得ない事を覚悟した。
”写真”というのは例のスチールのことで、それを親父に見せても良いの?とヤツは聞いているのだ。これって、卑怯以外の何ものでも無いだろ…。
例のバイトの件が、親父にばれるのは時間の問題だとしても、自分の親にだけは、絶対知られたくない醜態。
他の人間に知られることは、100歩譲って諦めよう。あの広告塔の実咲が絡んでるんだから諦めるより他ない(涙)。
でも、親父にだけは何があっても知られたくない‼