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堕天使 1st gig.
第3章 現場
翌日、俺は普通に本部に出勤していた。いつものように宗司が俺に報告をする。今日は俺が寝不足ではないから宗司は機嫌が良かった。

宗司の報告が済むと俺は訓練学校へと出向く事になる。週3回の午前中だけの特別教官の仕事を俺はやらなければならない。そして、俺の任務の為に宗司はやはり黙って俺について来る。

まずは教官室で訓練兵の名簿をひったくり、そのまま俺は訓練兵が待つ教室へと向かっていた。その俺の後ろを当たり前のようについて来る宗司と慌ててついて来るサポート教官を引き連れたまま俺は教室に入っていた。

普通の学校とは違い、訓練兵の中でも選ばれたエリート訓練兵だからなのか、俺が来るまで無駄口一つ言わずに誰もが自分の席について大人しく待っている。

ただし、俺の顔を見るなり、何人かはこの俺に好奇心の目を向けていた。訓練学校の教官って奴はまずはやたらと訓練兵を怒鳴りつけ、根性から叩き直してやるという姿勢の教官が大半だ。

訓練兵達が俺もそういうタイプなのかと見極めるように自分達なりに俺を観察して眺め続ける中、俺はただ面倒くさそうに

『今期、諸君らの特別教官をする赤羽少佐だ。全員、今からハンデを装備し、直ちにグランドに集合しろ。』

とだけ言って教室から出て行った。サポートはまたしても慌てて俺の後をついて回り、宗司はニヤニヤしたままやはり俺について来る。

ハンデとは手足に付ける重りの事だ。俺や宗司は日常からそれを装備している。身体が鈍るのを防ぐのに手っ取り早い手段だからだ。

俺らは5kgずつのトータル20kgのハンデを付けて生活している。だが訓練兵は2kgずつのトータルたかが8kgだから俺に言わせればその程度のハンデは楽勝のはずだ。

グランドに出た俺はひたすら自分の腕時計を見ていた。俺が教室を出てピッタリ5分で俺は次の指示を出す。

まだ訓練兵は半分くらいしか集まっていないがそれは関係ない。俺は

『腹筋、背筋、スクワットを200ずつ、済んだ奴から時間までロードだ。サポートは各自の周回をカウントしとけ。』

と訓練兵とサポート教官の両方に言ってやる。サポート教官は慌てて名簿を開き訓練兵が走る周回をカウントする準備を始めていた。
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