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堕天使 1st gig.
第32章 防衛
明石と大地は中盤の小競り合いにスタミナを使い、ラストは100辺りからしかダッシュが出来ない感じになっていた。
雄太が
『一番になってもつまんないっす。』
とごねるから俺は
『食堂で昼飯は奢ってやる。』
と笑っていた。久しぶりに身体の鈍りが取れた感覚に俺は
後はギリギリの緊張感が欲しいな…
とか考えてしまっていた。テロの緊急発生とか望むとか不謹慎ではあるのだが、演習でボケた頭にそういう緊張感が欲しいと俺は望んでしまう。
いつも通りにマイペースで涼し気な顔の宗司だけが
『少しは落ち着きましたか?』
と俺に聞いていた。俺は
『やっぱり自分の部隊が一番だ。』
とじゃれ合っている雄太や大地達を見ていた。
そうやって隊員達に緊張感が戻った頃、五十嵐が
『ちょっといいか?』
とまたしてもわざわざ俺を呼びに来た。いつもの小さな会議室で俺は五十嵐に
『なんなんだ?王でも捕まったか?』
と聞いていた。五十嵐は厳つい顔を更に厳つくしてから不機嫌に
『個人的な質問で申し訳ないんだがな。お前さん、なんで昇進の話しを断った?』
と言って来た。
やばい…
と俺は思ってしまった。咄嗟に俺は五十嵐に
『小雪には?』
と聞いていた。五十嵐は一段と不機嫌な顔になり
『情報部隊長を舐めてんのか?』
と言っていた。小雪にバレたらリナにもバレる。それだけはお断りだと俺はまだ黙ったままでいてくれている五十嵐に感謝していた。
五十嵐の言う通り、俺は内密に軍の上層部に呼び出しを受けていた。相手は演習の時の大将で俺に
『市兵の中隊を指揮してみないか?』
と言われていた。つまりそれは俺が中佐に昇進する事を意味しており、俺は安全な防衛の指揮官になれるという話しだった。丁度、市兵のそのポジションに空きが出るから大将自らが俺を推薦するという事だった。
多分、大将は俺にリナと美優が居るのだから、その方がいいという判断だったと思う。だが俺は
『申し訳ありません。自分は今回は今のポジションで充分であります。』
と今回の話しを辞退していた。
雄太が
『一番になってもつまんないっす。』
とごねるから俺は
『食堂で昼飯は奢ってやる。』
と笑っていた。久しぶりに身体の鈍りが取れた感覚に俺は
後はギリギリの緊張感が欲しいな…
とか考えてしまっていた。テロの緊急発生とか望むとか不謹慎ではあるのだが、演習でボケた頭にそういう緊張感が欲しいと俺は望んでしまう。
いつも通りにマイペースで涼し気な顔の宗司だけが
『少しは落ち着きましたか?』
と俺に聞いていた。俺は
『やっぱり自分の部隊が一番だ。』
とじゃれ合っている雄太や大地達を見ていた。
そうやって隊員達に緊張感が戻った頃、五十嵐が
『ちょっといいか?』
とまたしてもわざわざ俺を呼びに来た。いつもの小さな会議室で俺は五十嵐に
『なんなんだ?王でも捕まったか?』
と聞いていた。五十嵐は厳つい顔を更に厳つくしてから不機嫌に
『個人的な質問で申し訳ないんだがな。お前さん、なんで昇進の話しを断った?』
と言って来た。
やばい…
と俺は思ってしまった。咄嗟に俺は五十嵐に
『小雪には?』
と聞いていた。五十嵐は一段と不機嫌な顔になり
『情報部隊長を舐めてんのか?』
と言っていた。小雪にバレたらリナにもバレる。それだけはお断りだと俺はまだ黙ったままでいてくれている五十嵐に感謝していた。
五十嵐の言う通り、俺は内密に軍の上層部に呼び出しを受けていた。相手は演習の時の大将で俺に
『市兵の中隊を指揮してみないか?』
と言われていた。つまりそれは俺が中佐に昇進する事を意味しており、俺は安全な防衛の指揮官になれるという話しだった。丁度、市兵のそのポジションに空きが出るから大将自らが俺を推薦するという事だった。
多分、大将は俺にリナと美優が居るのだから、その方がいいという判断だったと思う。だが俺は
『申し訳ありません。自分は今回は今のポジションで充分であります。』
と今回の話しを辞退していた。