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堕天使 1st gig.
第3章 現場
こんな状況の現場で俺が動揺を見せれば、それは隊員全員に伝わり、それは任務の邪魔になるからだ。俺は出来るだけ冷静に宗司に
『問題無い。』
とだけ言い、リナの事は一切、考えないようにしていた。それから30分ほどして小雪から
『爆発物はC4、量を推測するとビルが確実に吹き飛ぶくらいだと思う。だけど、起爆のリモートがワイヤレスだから周波数の特定が出来れば突入は可能になるよ。多分、β側の爆発物も同じものだし。』
と俺に報告が来た。中継局の爆破からは約2時間。あれから異常を知らせるような報告は上がっていない。
なら、中継局の爆破はニアミスの可能性があると俺は考えていた。俺は小雪に
『雄太達と周波数の確認に行けるか?』
と聞いていた。C4は起爆をさせなければ簡単には爆発はしない。その起爆が周波数によるリモート操作だから周波数さえジャミング出来れば突入して犯人を取り押さえる事が可能になる。
だが、その周波数を特定する為には再び小雪はギリギリまで犯人に接近する事になる。多分、現場となっている会議室の入り口辺りまでの接近だ。
周波数確認の間に中継局のように何らかの爆破が起きれば、小雪と雄太、涼宮が瓦礫の下敷きになるのをわかっていて俺は小雪に聞いている。小雪は笑って俺に
『いってらっしゃいのキスは?』
と聞いて来る。俺は小雪に
『ご褒美ってのは帰って来てからするもんだろ?』
と言い返す。生きて無事に俺の前に戻って来やがれ。そう俺は小雪に伝えていた。小雪は
『なら、行ってきま~す。』
と軽く言い、まるでお使いにでも行くように必要な装備を持ち、本部から雄太達を連れて出て行った。
現在時刻は既に深夜2時、中継局がニアミスの爆破なら、次の爆破までは後19時間という状況に戻っていた。俺は宗司に
『小雪が戻ったら突入に入る。夜明けまでには片をつけるぞ。』
と指示を出す。宗司はいつもの涼し気な顔になり
『αサブ、βリーダー…。』
と無線で全隊同時突入の指示をβ側に連絡していた。19時間の余裕はあるが、あのニアミスのお陰でグズグズはしていられない状況だった。
『問題無い。』
とだけ言い、リナの事は一切、考えないようにしていた。それから30分ほどして小雪から
『爆発物はC4、量を推測するとビルが確実に吹き飛ぶくらいだと思う。だけど、起爆のリモートがワイヤレスだから周波数の特定が出来れば突入は可能になるよ。多分、β側の爆発物も同じものだし。』
と俺に報告が来た。中継局の爆破からは約2時間。あれから異常を知らせるような報告は上がっていない。
なら、中継局の爆破はニアミスの可能性があると俺は考えていた。俺は小雪に
『雄太達と周波数の確認に行けるか?』
と聞いていた。C4は起爆をさせなければ簡単には爆発はしない。その起爆が周波数によるリモート操作だから周波数さえジャミング出来れば突入して犯人を取り押さえる事が可能になる。
だが、その周波数を特定する為には再び小雪はギリギリまで犯人に接近する事になる。多分、現場となっている会議室の入り口辺りまでの接近だ。
周波数確認の間に中継局のように何らかの爆破が起きれば、小雪と雄太、涼宮が瓦礫の下敷きになるのをわかっていて俺は小雪に聞いている。小雪は笑って俺に
『いってらっしゃいのキスは?』
と聞いて来る。俺は小雪に
『ご褒美ってのは帰って来てからするもんだろ?』
と言い返す。生きて無事に俺の前に戻って来やがれ。そう俺は小雪に伝えていた。小雪は
『なら、行ってきま~す。』
と軽く言い、まるでお使いにでも行くように必要な装備を持ち、本部から雄太達を連れて出て行った。
現在時刻は既に深夜2時、中継局がニアミスの爆破なら、次の爆破までは後19時間という状況に戻っていた。俺は宗司に
『小雪が戻ったら突入に入る。夜明けまでには片をつけるぞ。』
と指示を出す。宗司はいつもの涼し気な顔になり
『αサブ、βリーダー…。』
と無線で全隊同時突入の指示をβ側に連絡していた。19時間の余裕はあるが、あのニアミスのお陰でグズグズはしていられない状況だった。