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堕天使 1st gig.
第36章 未来へ
銀行から逃げるように出た俺達は俺の車に乗り込み、ハンドルを握った俺は
『これじゃ、まるで銀行強盗だ。』
とため息をついていた。宗司が
『バレたらやはり軍法会議を覚悟ですね。』
とあまり涼し気ではない微妙な顔で言っていた。だが五十嵐は
『何を言ってる?そんなもん銀行の預かり記録からその日記の存在を抹消すればいい事だ。初めから存在しないものを俺達がどうしようと犯罪にはならん。』
とアッサリ居直ってしまっていた。俺と宗司は顔を見合わせて
軍の備品で初めから存在しなかったものとして五十嵐の私物になったものがどれだけあるんだ!?
と考えてしまっていた。五十嵐が少し顔をしかめて
『それより、その日記をどこで調べるんだ?うちは小雪が出入りするし、赤羽んとこは嫁さん本人が居るから無理だろうが…。』
と俺達にくだらない事を考える前にとにかく先へ進めと促していた。宗司が
『うちなら今日は彩華が来ない日ですから大丈夫ですよ。』
と言うから俺達は適当なハンバーガー屋でドライブスルーで食料を買い、宗司の家に向かっていた。
宗司の家は1LDKだがかなりおしゃれな部屋で床はバリアフリーのフローリングになっており、やや広めのリビングには革張りのソファーやシンプルな黒の本棚に木目調のテーブルなどと俺の家よりもちゃんとおしゃれな人間が暮らしているというわかる雰囲気の家だった。
そのおしゃれなリビングで男3人で少し遅い目の昼飯のハンバーガーを胃袋に流し込み、俺が市ノ瀬の日記について
『3冊あるから3人で手分けして読むか?』
と聞いていた。宗司はいつもの涼し気な顔で
『僕はお断りします。』
と言って来た。
『んあ?』
となる俺に五十嵐が
『読むのはお前さんだけだ。個人的な事なんだろ?読めば俺達だって知りたくない事を知ってしまうかもしれん。どうしてもお前さんの理解出来ない部分があるようなら一応助けてはやるから。』
と言っていた。
マジかよ…
と俺は思いながら宗司が用意したコーヒーを飲みながら革張りの高そうなソファーでそのまま日記の中身の確認を始めていた。
『これじゃ、まるで銀行強盗だ。』
とため息をついていた。宗司が
『バレたらやはり軍法会議を覚悟ですね。』
とあまり涼し気ではない微妙な顔で言っていた。だが五十嵐は
『何を言ってる?そんなもん銀行の預かり記録からその日記の存在を抹消すればいい事だ。初めから存在しないものを俺達がどうしようと犯罪にはならん。』
とアッサリ居直ってしまっていた。俺と宗司は顔を見合わせて
軍の備品で初めから存在しなかったものとして五十嵐の私物になったものがどれだけあるんだ!?
と考えてしまっていた。五十嵐が少し顔をしかめて
『それより、その日記をどこで調べるんだ?うちは小雪が出入りするし、赤羽んとこは嫁さん本人が居るから無理だろうが…。』
と俺達にくだらない事を考える前にとにかく先へ進めと促していた。宗司が
『うちなら今日は彩華が来ない日ですから大丈夫ですよ。』
と言うから俺達は適当なハンバーガー屋でドライブスルーで食料を買い、宗司の家に向かっていた。
宗司の家は1LDKだがかなりおしゃれな部屋で床はバリアフリーのフローリングになっており、やや広めのリビングには革張りのソファーやシンプルな黒の本棚に木目調のテーブルなどと俺の家よりもちゃんとおしゃれな人間が暮らしているというわかる雰囲気の家だった。
そのおしゃれなリビングで男3人で少し遅い目の昼飯のハンバーガーを胃袋に流し込み、俺が市ノ瀬の日記について
『3冊あるから3人で手分けして読むか?』
と聞いていた。宗司はいつもの涼し気な顔で
『僕はお断りします。』
と言って来た。
『んあ?』
となる俺に五十嵐が
『読むのはお前さんだけだ。個人的な事なんだろ?読めば俺達だって知りたくない事を知ってしまうかもしれん。どうしてもお前さんの理解出来ない部分があるようなら一応助けてはやるから。』
と言っていた。
マジかよ…
と俺は思いながら宗司が用意したコーヒーを飲みながら革張りの高そうなソファーでそのまま日記の中身の確認を始めていた。