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【Onlooker】~サラが見たもの~
第3章 イケナイ、男(ひと)?
「ね、来て」
女は潤んだ瞳で、紺野を見上げながら言った。
ベッドに仰向けになっている彼女の上から、紺野は包み込むように身体を重ねてゆく――。
その背から薄い毛布を被っているから、赤裸々な男女の部分は、ここでもサラの目には見えなかったけれども。
「あ……ぅんんっ」
女の――それまでで一番艶っぽく聴こえた声と、その時の何処か充足したような表情が――その瞬間を。
「――!」
サラにも、教えいた。
あのイケメンさんが、今、正に目の前で女と繋がったこと。セックスをしてること。それに対する鮮烈なショックは、やはりサラを襲いつつあった。
だけど――それでも。
「……」
サラは決して、見ることを放棄しようとは思わなかった。しかし、それはオンルッカーとしての義務感とは、やや違っているようでもあって。