この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【Onlooker】~サラが見たもの~
第5章 アイドルの、掟(ルール)?

 現在のサラは無自覚であることに無自覚だ。

 その状態は幾つかの感覚を放棄して、特定の研ぎ澄ますということなのか。無意識に見ることに特化しようとしながらも、少なくともまだ発達途上の女としての部分の感覚が、とても色濃く熱く反応していることを俄かに自覚していた。

 じわり、と――腹の奥底から、なにか滴るような感触。


「……」


 だが、今のサラはそれを反応として示さない。火照る身体を置き去りにし、更に見ることに集中しようとしていた。それもやはり、無意識の中であり。

 それが危ういことだということにも、未だ無自覚であった。


 それができるからこそ、紅谷零子はサラをオンルッカーとして欲し――。


 その眼差しを有するから、紺野涼はサラを独占したいと感じていた。


 だが、それはいわゆる才能という類の話ではない。とある環境に苛まれ、あくまでも一時的に身に着けたことに過ぎないのだ。それだからいずれ、捨て去らなければならない。

 サラ自身のために、そうでなければならなかった。


 紅谷零子に結ばされた“約束”は、予めその時を見越している。

/456ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ