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【Onlooker】~サラが見たもの~
第8章 危険な、遊技?
「あの……零子さんはともかく。なぜ今日は、私までお招きいただいたのでしょうか?」
咲花とはオンルッカーとして、一度顔を合わせただけの関係。それがどのような理由で、自分に対しこうも食ってかかるのか、それがわからなかった。
すると、咲花は――ニヤ――と笑い。
「どっちかっていうとー、今日は零子さんの方がオマケなのね。だからその意味では、今夜の主役はお嬢ちゃんってことになるの」
「は?」
さっきは中心がどうのと文句を言っていたくせに、と思いつつサラはキョトンとした。
「できれば、余興はもう少し後にとっておきたかったけどぉ。ま、いいよねー。都合よく零子さんも、ダウンしてくれたみたいだし」
そう言いながら、咲花は背後に控えた口髭の男に右手で合図を送る。
「じゃあ、ヨロシク」
「かしこまりました」
返事をして一度、パーテーションで仕切られた部屋の向こうへと消えた。
そうして暫くした後、引きずるように連れてこられたのは二人の男。その背中を口髭の男が乱暴に押すと、二人は床の上に倒れ込んだ。
ドサッ!
「――!?」
サラはその二人の男に見覚えがあった。同時に隣に立つ黒木も、その顔色を変えている。
二人とは――いつぞやサラを襲おうとした、優男と坊主頭だ。