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【Onlooker】~サラが見たもの~
第8章 危険な、遊技?
「この二人のことはご存知――よね?」
咲花は席を立つと床に倒れてる二人の内、大柄の坊主頭の背中に右足乗せると、言った。その際、深いスリットから覗いた太ももの足の付け根の際までが惜しげもなく顕とされている。
訊かれたサラは隣の黒木と目を合わせた後で、おそるおそる――
「は、はい……前、仕事の時に……」
と頷き、もう一度床に伏している二人の方を見た。男たちの顔は青あざだらけであり、既にこっぴどく殴られた後であることを報せているかのようだった。
「そうだって。というわけで――ハイ!」
そう言った咲花は、高々と上げた高いヒールの右足で――ガツ、ガツ――と痛々しい音を奏で二人の頭を順番に踏みつけた。
「ううっ……」
「ぐう……」
その時、弱くも苦しげなうめき声が上がる。それを耳にすると、咲花は険しい顔で二人の男を叱った。
「違う! ゴメンナサイでしょ」
その光景に唖然としたサラは、咲花の真意を訊ねようとする。
「あの、咲花さん……これは一体どういう……?」
すると――
「どうって? 決まってるじゃないのー。つ・ま・り――謝罪ってわけ。お嬢ちゃんは、この二人に怖い目に遭わされたんでしょう?」