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【Onlooker】~サラが見たもの~
第1章 見るだけの、お仕事?
※ ※
一人夜の街中を歩む紅谷零子は、ふとスマホを片手に電話に応じた。
「ええ……そう、仕事終わり」
そうして暫く親しげに話し、それから外灯の下で立ち止った零子は、このように告げた。
「今日からウチに来た娘、ね――きっと、あなた好みよ」
少し間があり、真顔で相手の反応を探る。そうして、なにかを聞くとまた口元に笑みを浮かべた。
「ええ、とてもいい瞳をしてるの。フフ、そうね……もう少しだけ慣れたら、その時に」
零子は通話を切ると、通りから細い路地に折れた。
【第二章へ】